はじめに
こんにちは、高配当株投資家のたぐです。
今回はちょっと恥ずかしいけど、現在保有している全銘柄の中から、含み益TOP5と含み損ワースト5を正直に公開します。
投資を始めたのは今から6年ほど前。「高配当株で毎月配当金をもらいながら、のんびり資産を増やしたい」という、ごくシンプルな動機でスタートしました。あれから気づけば、夫婦2人・3口座にまたがって合計106銘柄を保有するポートフォリオに育っていました。
「分散しすぎでは?」と言われそうですが(笑)、それぞれに買った理由があります。今回は中でも「大正解だった銘柄」と「反省しなければいけない銘柄」を、実際の数字と一緒にお伝えします。
含み益がきれいに並ぶ動画や記事はたくさんありますが、含み損も含めてリアルな姿をお見せすることこそが、同じ高配当株投資家の皆さんにとって一番参考になると思っています。
「高配当株投資って本当に儲かるの?」「長期保有で実際どうなった?」という疑問に、6年分のリアルな数字でお答えします。ぜひ最後までお付き合いください。
投資歴6年で106銘柄へ。ざっくり振り返り
2020年ごろ:最初の銘柄はINPEX
投資デビューは2020年前後。最初に買ったのはINPEX(国際石油開発帝石、証券コード:1605)でした。当時は1株500円台という今考えると夢のような価格。コロナ禍で石油関連株が大きく下落していた時期で、配当利回りが高くなっていたタイミングでの購入でした。
今はサービスが終了していますが、当時はSBIネオモバイル証券で個別銘柄を少しずつ購入しながら、楽天証券で積立NISAも始めていた頃でした。なお、SBIネオモバイル証券は2024年1月にSBI証券へ統合・一本化されており、現在は保有銘柄もすべてSBI証券に移管されています。
夫婦で投資。口座が3つに
途中から妻も同じ方針で投資をスタート。夫婦でポートフォリオを共有しながら、情報交換しつつ運用を進めてきました。現在は私がSBI証券と楽天証券、妻が楽天証券と、合計3口座に分かれています。
同じ銘柄を夫婦で保有しているものも多く(INPEXやNTT、ツルハHDなど20銘柄が重複)、重複を除くと個別株97銘柄+ETF・投資信託9本=合計106銘柄になりました。数えてみて自分でもびっくり。6年間コツコツ積み上げてきた結果です。
現在のポートフォリオ全体像(2026年4月16日時点)
まず全体の成績から公開します。
| 口座 | 時価総額 | 含み損益 |
|---|---|---|
| 私(SBI証券) | 約1,869万円 | +1,095万円(+141%) |
| 私(楽天証券) | 約2,106万円 | +406万円(+約25%) |
| 妻(楽天証券) | 約1,030万円 | +166万円(+約19%) |
SBI証券の含み益率+141%は、自分でも驚きの数字です。主にINPEXや三菱UFJといった、初期から長期保有している銘柄が大きく値上がりしたことが要因です。
ただし、これはあくまでも「含み益」であって確定利益ではありません。そして含み益が大きい銘柄がある一方で、しっかり含み損を抱えている銘柄も存在します。そのあたりも正直に公開するのが、この記事の肝です。
私の高配当株投資の基本的な考え方として、「投資元本を毀損しなければOK」というハードルで投資しています。大きなキャピタルゲインを狙うというよりは、配当を受け取りながら元本を守り続けることを優先。それが結果的に長く続けられる理由にもなっていると感じています。
【含み益TOP5】大正解だった銘柄たち
なお、今回は含み益率(%)でランキングしています。含み益の絶対額(円)で並べると、投資金額が大きい銘柄が有利になってしまいます。たとえばENEOSは2,000株保有しており、含み益額は約210万円と大きいですが、それは単純に投資株数が多いから。「どの銘柄が本当に化けたか」を見るには、率で比べるのが一番フェアだと思っています。
5位:MS&ADインシュアランスグループ(8725) +309%
- 取得単価:1,008円(分割調整後)→ 現在:4,124円
- 含み益:約93万円(300株保有)
損害保険大手。好決算が続き、株主還元にも積極的な銘柄です。2024年4月に1株→3株の株式分割が実施されており、取得単価1,008円は分割調整後の価格です。購入当時の実際の株価はその3倍程度でした。それでも分割・増配を経て含み益率は+309%に。取得価格ベースの配当利回りも非常に高く、まさに「持ち続けることが正解だった」銘柄の代表格です。
4位:三菱化工機(6331) +311%
- 取得単価:740円(分割調整後)→ 現在:3,040円
- 含み益:約69万円(300株保有)
プラント・エンジニアリング関連銘柄。エネルギー・化学セクターの設備投資需要の拡大が追い風となりました。なお、2025年4月に1株→3株の株式分割が実施されており、取得単価740円は分割調整後の価格です。購入当時の実際の株価はその3倍程度でした。それでも含み益率は+311%と大きく育っています。正直、ここまで上がるとは思っていなかった銘柄のひとつです(笑)。こういう「想定外の上昇」が高配当株投資をやめられない理由のひとつでもあります。
🥉 3位:りそなホールディングス(8308) +394%
- 取得単価:393円 → 現在:1,942円
- 含み益:約15万円
三菱UFJと同じく低PBR銀行株として購入。400円以下で買えた頃が懐かしいです。金融株の見直し買いの恩恵を受け、取得価格から約5倍に成長しました。配当も継続的に受け取れており、長期保有の成果を実感できている銘柄のひとつです。
🥈 2位:三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306) +582%
- 取得単価:433円 → 現在:2,952円
- 含み益:約25万円
メガバンク最大手。以前は低PBRで放置されていた金融株ですが、東証の「資本効率改善要求」をきっかけに株価が一気に動き出しました。増配も着実に続いており、取得価格ベースの配当利回りは約11%超え。「安い時期に買って、持ち続ける」というシンプルな戦略が見事にハマった銘柄です。
個人的には「なぜもっと買っておかなかったのか…」と思う筆頭銘柄でもあります。当時は自信が持てず、100株しか買えませんでした。これも投資の難しさです。
🥇 1位:INPEX(1605) +639%
- 取得単価:約546円 → 現在:4,037円
- 保有数:800株 / 含み益:約279万円
ダントツの1位です。6年前に「原油安で株価が低迷しているけど、長期的には資源需要は続くはず」という読みで購入。その後、中東情勢の緊迫化や資源価格の高騰が追い風となり、株価は約7.4倍に。
注目してほしいのが配当利回りです。現在の年間配当を取得単価(546円)で割ると、取得価格ベースの利回りは約22%。100万円を投資していたとしたら、毎年22万円の配当が入ってくる計算になります。こういう銘柄を「恩株」と呼びますが、INPEXはその最たる例です。今後多少株価が下がっても、精神的なダメージはほぼゼロ。これが長期高配当投資の最大の醍醐味だと感じています。
また、2025年11月に株主優待が拡充され、800株を3年以上保有していた私には先日8,000円相当のQUOカードが届きました。さらに800株以上を8年以上継続保有した株主には1回限りのオリジナル記念品も贈呈されるとのことで、これも今からとても楽しみにしています。
【含み損ワースト5】反省しなければいけない銘柄たち
含み益だけ見せるのは誠実ではないので、含み損銘柄もしっかり公開します。
5位:リップス(373A) ▲12.5%
- 取得単価:1,826円 → 現在:1,597円
メンズコスメの企画・販売やヘアサロンのフランチャイズ事業を手掛ける企業で、2026年7月に上場。公式ECサイトで使える5,000円クーポンが株主優待としてもらえることに惹かれて購入した、完全な「趣味枠」の銘柄です(笑)。上場後に株価が下落してしまい、含み損が続いています。趣味枠はあくまで余裕資金で、というルールをあらためて自分に言い聞かせています。
ワースト5を振り返ると、高配当株として購入したエン・バリューコマース・ディップは、買った後の業績悪化を見抜けなかったことが共通の失敗です。I-neとリップスは優待・趣味目当てで本業の業績チェックが甘かった。どちらのパターンも「買った後も継続して銘柄を見続ける」ことの大切さを教えてくれています。
4位:I-ne(4933) ▲18%
- 取得単価:1,430円 → 現在:1,170円
「BOTANIST(ボタニスト)」などで知られる美容・ヘルスケアブランド企業。配当よりも株主優待のデジタルギフト1万円分を目当てに購入した銘柄です。優待の魅力は変わらないのですが、株価が下落して含み損に。優待利回りだけで判断せず、株価の水準や業績もしっかり見ることの重要性を改めて感じています。
3位:ディップ(2379) ▲23.9%(妻口座)
- 取得単価:2,422円 → 現在:1,843円 / 含み損:約7万円
こちらも当初は高配当株として購入した求人情報サービスの会社です。年2回(2月・8月)のオリジナルQUOカード(100株で年間1,000円分)がもらえる株主優待も購入理由のひとつでした。私の楽天口座でも▲11%で保有しており、夫婦で同じ銘柄を持っています。業績の下降に伴い株価も下落が続く展開。直近の決算では2円の増配が発表されましたが、業績の先行きにはまだ不安が残ります。エンと同じく人材関連銘柄を2銘柄保有してしまっていたのも、セクター分散の観点から反省しています。
2位:バリューコマース(2491) ▲27.5%
- 取得単価:656円 → 現在:476円 / 含み損:約11万円
アフィリエイト広告の老舗企業で、こちらも高配当株として購入しました。ところが、LINEヤフーとのECソリューション事業の主要サービス提携が終了。これが業績に直撃し、2025年12月期は売上高が前期比約20%減・営業利益52%減という大幅な落ち込みとなりました。さらに2026年12月期は営業損失・赤字予想が出ており、状況は深刻です。
現在は売却するか継続保有するか検討中。提携先への依存度が高い企業の怖さを学んだ銘柄です。
💀 1位(ワースト):エン(4849) ▲36.5%
- 取得単価:1,770円 → 現在:1,124円 / 含み損:約13万円
人材・採用サービスを展開する「エン」(旧称:エン・ジャパン)。当初は高配当株として購入した銘柄です。しかしその後、業績が悪化し株価下落・配当減配という3重苦に見舞われました。銘柄を見誤った典型例として、最大の反省銘柄です。
とはいえ、今のところ通期での赤字が続いているわけではないため、継続保有中。業績の回復を見守っている状況です。「高配当だから安心」と思い込まず、業績トレンドをしっかり確認し続けることの大切さを痛感しています。
投資6年で感じた、高配当株の「本当の強み」
6年間続けてきて一番実感すること。それは「配当金がメンタルの安定剤になる」ということです。
株価が下がっても、配当金は入ってきます。INPEXから年間10万円前後の配当+優待を受け取っていれば、株価が多少下がっても「まあいいか」と心が落ち着きます。これが短期売買では得られない、高配当株投資ならではの強みだと確信しています。
また、「恩株」化した銘柄は精神的なコストがほぼゼロです。取得単価546円で買ったINPEXが現在4,037円。多少株価が下がっても全く動じません。むしろ「また買い増しのチャンスかな」という発想に自然となってきます。これが長期保有のメリットであり、高配当株投資の真髄だと感じています。
さらに夫婦で同じ方向を向いて投資をしていることも、精神的な安定につながっています。相場が荒れたとき、お互いの口座の状況を共有しながら「これは買い増しタイミングでは?」と話せる環境は、一人で投資を続けるより断然心強いです。「含み損になっている」という事実も、二人で冷静に共有することで客観視でき、感情に流されず判断できます。これも6年間続けられた理由のひとつだと感じています。
まとめ
今回は投資歴6年、保有106銘柄の中から含み益TOP5と含み損ワースト5を正直に公開しました。
- 含み益TOP5:MS&AD(+309%)、三菱化工機(+311%)、りそなHD(+394%)、三菱UFJ(+582%)、INPEX(+639%)
- 含み損ワースト5:リップス(▲13%)、I-ne(▲18%)、ディップ(▲24%)、バリューコマース(▲28%)、エン(▲37%)
6年間を振り返って一番感じること。それは「高配当株の長期保有は、想像以上に資産を増やしてくれる」ということです。全部がうまくいくわけではありませんが、INPEXや三菱UFJのような恩株が1〜2本あるだけで、ポートフォリオ全体のパフォーマンスは大きく変わります。
そしてワースト銘柄が教えてくれたこと。それは「軸をぶらさないことの大切さ」です。高配当・財務安定・累進配当という自分なりの基準で選んだ銘柄は報われ、成長期待で軸を外れた銘柄は苦戦しました。シンプルですが、これが6年間で導き出した私なりの答えです。
これからも、リアルな数字をもとにした正直な情報発信を続けていきます。高配当株投資に興味がある方、同じように長期投資を続けている方の参考に少しでもなれば嬉しいです。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
⚠️ この記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資は必ずご自身の判断と責任のもとで行ってください。