投資知識

【決算書の基本】PLとBSどちらが大事?「年収」と「資産」で読み解く高配当株投資の極意

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  • 安定した収入源を求めている人
  • 投資知識の向上をしたい人
  • 投資判断の材料が欲しい人

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「気になる企業の決算資料を開いてみたけれど、数字の多さに圧倒されてどこを見ればいいか分からない……」 「株価に影響するのはPL? それとも財務が健全なBS?」

投資を始めたばかりの頃は、誰もがこうした迷いに直面します。特に長期で配当を受け取りたい投資家にとって、損益計算書(PL)と貸借対照表(BS)のどちらを重視すべきかは、非常に重要なテーマです。

この二つの関係は、実は私たちの身近な**「男女交際や結婚におけるパートナー選び」**に例えると、驚くほど本質が見えてきます。

今回は、難しい会計用語を「年収」と「資産」という言葉に置き換えて、初心者の方でも納得感を持って銘柄を選べるようになるための基礎知識を分かりやすく解説します。

 

Contents

1. 比較で考える:年収1,000万(貯金0)vs 年収400万(貯金3,000万)

将来を共にするパートナーをイメージする際、次のどちらのタイプにより「安定感」を覚えるでしょうか。

  • Aさん:年収1,000万円(PL重視型)
    • 現状: 仕事に勢いがあり、外食やブランド品など華やかな生活を送っている。周囲からも「成功者」に見える。
    • 注意点: 支出(経費)が多く、手元の蓄えがほとんどない場合、急な収入の減少や環境の変化に対して非常に脆い側面があります。生活水準が高い分、いざという時の家計へのダメージが大きくなりやすいタイプです。
  • Bさん:年収400万円(BS重視型)
    • 現状: 生活は地味で目立たない。しかし、家計管理が徹底しており、これまでにコツコツ積み上げた資産(貯蓄や有価証券など)が3,000万円ある。
    • 安定感: 収入が一時的に減少しても、手元の資産によって生活を維持できるだけの「調整力」があります。

投資の世界でもこれと同じことが言えます。 **PL(損益計算書)は「その年にいくら稼いだか」という「フロー(流れ)」**を見ているのに対し、**BS(貸借対照表)は「どのような財産状態で決算日を迎えたか」という「ストック(蓄積)」**を見ています。

見た目の派手さ(売上成長)だけに注目して企業を選ぶと、景気後退期に「実は財務基盤が脆かった」と判明するリスクがあります。
一方で、財務基盤が厚い企業は、不況下でも相対的に倒産リスクが低く、長期投資家に一定の安心感を与える傾向があります。

 

2. PL(損益計算書)は「今の稼ぐ力」と「効率」

PLは「Profit and Loss Statement」の略で、一定期間(例:1年間)に企業がどれだけ稼ぎ、いくら使ったかを示す**「成績表」**です。ここでは単なる「年収」だけでなく、「どれだけ効率よく利益(もうけ)を出したか」という収益性の効率が分かります。

投資初心者がまず押さえるべき、PLを理解するための3つのステップを恋愛に例えて深掘りしてみましょう。

① 売上高と利益の違い(「総収入」と「手残り」)

  • 売上高: 商品やサービスを売って得たすべてのお金。恋愛で言うなら「額面の年収」です。
  • 利益: 売上から経費を引いて残ったお金。恋愛で言うなら、家賃や税金を払った後の「自由に使えるお金」です。
  • ポイント: 「年収2,000万円でも支出が1,900万円の人」より、「年収600万円で支出が300万円の人」の方が、家計の効率(利益率)は良いと言えます。企業も同様に、売上の規模だけでなく、どれだけ効率よく利益を出せているか(利益率)に注目することが大切です。※ただし、実際の投資判断では事業規模や成長性も併せて見る必要があります。

② 5つの利益で「本業の強さ」が見える

PLには5つの利益が登場しますが、特に重要なのが次の3つです。

  • 営業利益(本業の力): 本業の仕事でどれだけ稼いだか。いわば「その人の本来の仕事の腕前」です。
  • 経常利益(実力+副業): 本業に加えて、利息の受け取りや投資など、普段の活動全体で得た利益。いわば「残業代や副業を含めた経常的な稼ぎ」です。
  • 当期純利益(最終的な手残り): すべての支払いを終えて最後に残ったお金。これが配当金の原資になります。

③ 成長の「勢い」を確認する

PLを過去数年分並べて見ると、企業の「成長の角度」が分かります。

  • 恋愛での例え: 「去年の年収より今年の方が上がっているか」「昇進のペースはどうか」といった「将来の期待値」です。

利益が右肩上がりなら、一見すると事業に勢いがあるように見えます。ただし、その増益が一時的な要因(為替の影響や資産の売却など)によるものではないか、冷静に見極めることも大切です。また、PLだけでは「その利益を浪費せずにちゃんと蓄えているか」までは見えてきません。そこで次に登場するのが「BS」です。

 

3. BS(貸借対照表)は「企業の健康状態」

BSは「Balance Sheet」の略で、ある時点における企業の資産、負債、そして純資産の内訳を示す**「健康診断書」**です。BSを見れば、その企業が「どうやってお金を集めて(右側)、何に使っているか(左側)」という全体像が分かります。

BSは、以下の等式で成り立っています。

資産(持っているもの) = 負債(借金) + 純資産(株主からの持分)

① 右側(負債・純資産):お金をどこから持ってきたか?

企業の資金調達の源泉を表します。

  • 負債(他人資本): 銀行からの借入金など、いつか返さなければならないお金です。恋愛で言うなら「住宅ローンやリボ払いの残高」です。
  • 純資産(自己資本): 株主から預かったお金や、これまでの利益の蓄積で構成される「株主の持分」です。返済の必要はありませんが、企業の活動結果によって増減する性質を持ちます。

② 左側(資産):持ってきたお金を何に変えたか?

集めたお金を、ビジネスのために何に投資しているかを表します。基本的には「通常1年以内に現金化・費用化されるもの」を流動資産、それ以外を固定資産と呼びます。

  • 流動資産: 1年以内に現金化できるもの(現金、売掛金、在庫など)。結婚生活なら「財布の中身や普通預金」です。これが多いほど、急な支払いにも対応しやすいと言えます。
  • 固定資産: 長く使い続けるもの(工場、店舗、備品、ソフトウェアなど)。結婚生活なら「マイホームや自家用車」です。

③ なぜ「黒字倒産」が起きるのか?

PLで利益(黒字)が出ていても、BSの「流動資産(特に現金)」が不足し、支払いが滞ると会社は倒産してしまいます。
これを**「黒字倒産」**と呼びます。

例えば、商品は売れて年収(PL)は高いけれど、代金の回収が半年後で、今すぐ払うべき家賃(負債の支払い)が払えない…という状態です。
BSやキャッシュフローの状況を合わせて確認することで、こうした「見かけ上の黒字」に惑わされるリスクを減らすことができます。

 

4. 【深掘り】BSのどこを見ればいい? 3つの重要チェック項目

投資判断において特に注目すべき指標を、なぜ重要なのかという理由を含めて詳しく解説します。

① 自己資本比率(財務の安定性を測るモノサシ)

総資産(右側の合計)のうち、返済義務のない「純資産」が占める割合です。

  • 考え方: 恋愛で言えば「持ち物のうち、借金(ローン)ではなく自分のお金で買ったものがどれくらいあるか」です。一般的に40%以上あると財務が健全と言われますが、これは「不況で収入が減っても、借金返済に追われて倒産するリスクが相対的に低い」ことを意味します。
  • 注意点: 鉄道や製造業など、莫大な設備投資が必要な業種は比率が低くなりやすく、逆にIT企業などは高くなりやすい傾向があります。単一の数字だけでなく、同業他社との比較が不可欠です。

② 利益剰余金(積み上げた信頼の証)

企業が創業から今日まで、稼いだ利益から税金や配当を支払った後に残った「利益の蓄積」です。

  • 役割: いわば企業の「内部留保(貯金)」です。高配当株投資においては、ここが厚い企業ほど、一時的にPLが赤字になったとしても、過去の蓄えを切り崩して配当を維持(タコ足配当にならない余力)できる可能性が高まります。
  • 本質: 「今月だけ年収が高い人」よりも「長年堅実に貯金をしてきた人」の方が、トラブルへの耐性が高いのと同様です。

③ 現預金(「明日を生き抜く」ための即戦力)

BSの左側にある「流動資産」の中でも、最も流動性が高い「現金」そのものです。

  • 重要性: 建物(固定資産)はすぐには売れませんし、売掛金(未回収の代金)は相手が倒産すれば紙切れになります。しかし現金があれば、明日の給料も、株主への配当も、借金の返済も確実に行えます。
  • ネットキャッシュという視点: 投資家の間では「現預金 - 有利子負債(借金)」で計算される「ネットキャッシュ」がプラス(実質無借金)の企業は、非常に守りが堅い「キャッシュリッチ企業」として評価されることがあります。

5. なぜ高配当株投資では「BS」の確認が欠かせないのか?

高配当株投資において最大の懸念は、株主への還元が止まる、あるいは減る**「減配(げんぱい)」**です。

配当金は通常、その年の利益(PL)から支払われるため、多くの投資家はPLの「配当性向(利益のうち何%を配当に回すか)」をチェックします。しかし、業績は景気に左右されるため、PLだけを見ていると減配リスクを正確に予測できません。そこで重要になるのがBSの視点です。

「配当性向」と「DOE」の違い

最近では、PLベースの配当性向だけでなく、BSベースの配当指標である**「DOE(自己資本配当率)」**を導入する企業が増えています。

  • 配当性向(PL視点): 今期の利益(年収)に対して何%払うか。利益がゼロになれば配当もゼロになるリスクがあります。
  • DOE(BS視点): 蓄えられた純資産(貯金)に対して何%払うか。
  • なぜDOEが注目されるのか:
    自己資本を基準にすることで、一時的な利益変動があっても配当水準を比較的安定させやすいという特徴があります。
    Bさんの例で言えば、年収が下がっても「貯金額の1%を毎年家族に渡す」と決めていれば、支払いは安定します。DOEを重視する企業は、投資家にとって配当の予測可能性を高める姿勢があると言えます。

「タコ足配当」のリスクを見抜く

一方で、PLが赤字なのにBSの裏付けもなく配当を出し続けるのは、自分の足を食べて生き延びるタコに例えて**「タコ足配当」**と呼ばれます。

  • チェックポイント:
    単に利益剰余金や現金の残高だけを見るのではなく、**「赤字が続く中で高い配当を続け、利益剰余金や自己資本が大きく目減りしていないか」「現預金と有利子負債のバランスが悪化していないか」**を総合的に確認することが大切です。
    BSを無視して無理な配当を続ける企業は、将来的に株主価値を損なう恐れがあります。

つまり、高配当株投資においては、PLで「今稼げているか」を確認し、BSで「その配当に持続性があるか」を裏取りすることが、長期的な成功の鍵となります。

 

6. 結論:PLとBSを「セット」で見るための最終ステップ

「PLとBS、どちらが大事か」という問いへの答えは、**「両方のバランスをセットで見るべき」**となります。具体的にどのように分析を進めればよいか、最後に3つのステップで整理しましょう。

ステップ1:PLで「エンジン」の出力を確認する

まずは企業がしっかり稼げているかを確認します。売上や営業利益が成長しているか(勢いがあるか)、そして利益率が同業他社に比べて低すぎないか(効率が良いか)をチェックしましょう。これが「攻め」の分析です。

ステップ2:BSで「燃料タンク」の大きさを確認する

次に、その稼ぎがちゃんと蓄積されているかを確認します。自己資本比率や利益剰余金、現預金の推移を見ます。どんなに強力なエンジン(PL)を持っていても、燃料タンク(BS)に穴が空いていたり、中身が空っぽであれば、不況という長い坂道を登り切ることはできません。これが「守り」の分析です。

ステップ3:PLとBSの「連動」を確かめる

ここが最も重要です。**「PLで計上した利益が、BSの純資産(特に利益剰余金)に継続的に積み上がっているか」**を確認してください。

  • 利益は出ているのに現金が増えていない(売掛金ばかり増えている)
  • 利益は出ているのに借金が減っていない(過大な投資や効率の低い投資・株主還元に資金が回り、借入がなかなか減っていない可能性がないか) このような「ズレ」に気づくことが、表面的な数字に騙されないコツです。

「しっかり稼ぐ力(PL)」があり、その稼ぎを「盤石な財産基盤(BS)」として着実に積み上げている企業。そんな企業こそが、私たち投資家にとって長期的に安心してパートナーシップを築ける「優良銘柄」と言えるでしょう。

 

今後も別の個別株も解説していきますので、ひとつの参考にしてみてください(^^)

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